当社は、2009年より、石材の取り扱いを少しずつ開始致しました。
そして、より品質の良い石材をお客様にご提案させていただくため、自社で国内外から仕入を開始し、ご提案の幅を広げました。
おかげ様で、現在では、個人宅から公共外構までお手伝いさせていただけるほどに石材事業を拡大することができ、2016年4月には、子会社「株式会社ミライブ」を設立。当社の石材仕入部門を移行しました。
今後、世界各国から様々な素材、自然石の持つ魅力を最大限生かす加工をご提案できるよう、より一層力を入れてまいります。
当社では2012年よりベトナム中部クイニョンより「ベトナム産御影石」の直輸入を開始しました。
日本では御影石の大半を中国から輸入しており「ベトナム産御影石」への認知度は高くありません。
しかし近年着実に輸入量を増やしており、2014年上半期の実績では「中国産御影石」の輸入量が前年▲4%だったのに対し、「ベトナム産御影石」の輸入数量は+35%と急増しています。
「ベトナム産御影石」をご利用頂くメリットを説明させていただきます。
ベトナムの国民性として一般的に挙げられるのが「器用」「勤勉」「明るく素直」ということです。
細かい作業が得意で、対応も丁寧です。石材の加工品質が良いため、現場での施工性が向上し、仕上がりも綺麗になります。
産地が中国・ベトナムと違いますが、同じ御影石で比較した場合、材料レベルではほぼ同一となっています。
つまり、「中国産御影石」「ベトナム産御影石」のどちらでも同程度の耐久性を有していると言えます。
中国産御影石とベトナム産御影石の材料成績の比較
G603(中国産:代表的な白御影) | Comfys V-ホワイト(ベトナム産) | |
---|---|---|
見掛比重(t/㎥) | 2.63 | 2.64 |
吸水率(%) | 0.37 | 0.27 |
圧縮強度(%) | 130.05 | 128.60 |
※G603:一般財団法人 広島県環境保健協会 調査
※ComfyS V-ホワイト:全国建築石材工業会 調査
経済発展著しい中国では産業構造の転換や、環境保護の観点から丁場の閉鎖が相次いでいます。
この結果、これまで日本の市場の大半を占めていた「中国産 御影石」の輸入が難しくなると予想されており、 中国以外での調達先を確保することが重要となってきています。
中国産石丁場の現状(2014年9月調査)
石種 | 産地 | 丁場の現状 |
---|---|---|
石種G603 (白御影) | 福建省 | 政府命令により閉山、少量生産のみ |
G623 (白御影) | 福建省 | 政府命令により閉山、2年程度の在庫あり |
G614 (白御影) | 福建省 | 政府命令により閉山、少量生産のみ、価格急騰 |
G655 (中国稲田) | 福建省 | 採掘停止で申請中、現状在庫は十分ある |